【読んでよ聞いてよ】特別編集号月曜日のとはず語りは【読んでよ聞いてよ】と題し子供と絵本を通して、吾が勝手気ままに日々感じたままを、時に辛口を交えて、語り続けておりまする。 そんな月曜とはず【読んでよ聞いてよ】の全体像を垣間見る事が出来る号として、ここに特別編集号を以下にアップ致しました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ まんず記念すべき発刊1号は【素直な気持と反省する心】やった。 ここに吾の読み聞かせのボランティア活動の紹介が始まった。 とはず立上げ当初は、自問自答の日記としてぽっつら始めておったから まんだ表現もかたい。 だけどこの日記が始まりやった。 ここからなんや知らんが、徐々にいろんなお人が訪問されるようになり・・・ いつしか【読んでよ聞いてよ】は、とはず語りの看板カテゴリと相成った。 子供の環境に心を寄せてくれはるお人が、吾の日記に立止ってくれたことが嬉しかったな。 そう【読んでよ聞いてよ】は絵本の紹介をする日記ではないんや。 そのことを知って欲しくて・・・ 本来ならこっちが創刊号にふさわしかったな。 2号目【読み聞かせとなぜいうのかなぁ・・・】であった。 ここは月曜とはずを初めて読む方には、絶対に読んで欲しい日記として、何度もこすった日記や。 ここから更に閲覧者の幅が広がった。 と同時に、読み聞かせに携わってる方々の訪問がぱったり途絶えてしまった。 皮肉なもんや。そういうお人は、今頃どんな気持ちで読み聞かせなるボランティアを してあげてるおつもりなんやろかのう・・・ 読みボラも、ただのボランティアの一つや。えらそうなことではないで。 させていただいておるんや。この気持ちを失ってたら 【読み聞かせ】と言う言葉に疑問も持たずに、ボランティアを続けていけるやろな。 まぁ、辛口発言は、吾の本性である。許されたし! そんな中で、実際に読みボラに身を置くお二人の素晴らしい先輩【ケラKERAさん】【たかなさん】が このとはずの常連として、コメント欄等で本編の不足な点を支え続けて頂いておる。 なにはともあれ、そんな思いから始まった【読んでよ聞いてよ】は 以降、毎週月曜日に、その日に読んだ絵本を織り交ぜながら 子供たちとの交流をメインに発行し続けてきた。 その積み重ねがあって、この後の10号目に繋げていけること ひとえに毎週決まって月曜とはず【読んでよ聞いてよ】を閲覧頂けるゲスト様と そして何より、一週間の始まりを、絵本を通して迎える子供達の心あっての賜物や。 この後、その子供達の心を10号スペシャルとして、本邦初公開! 1-------------------------------------------------------------------- 読んでよ聞いてよvol.10【2年1組みんなの心】 まずは、これから 携帯画像やからみづらくてすまんのう。(付箋は名前を隠しておる) これは読み聞かせの最終回に、子供達から頂いたお手紙の一部や。 誰もが書いてくれたこと【月曜日が楽しみ】 何よりの励みとなる言葉を頂いちまった!嬉しいなぁ・・・ 吾はこの言葉に、生きる力に値するほどのパワーを頂いたぞ! 以前にも書いたが、月曜日は自殺者が多い日だと・・・ そして土日休みになったが為に、リズムを崩しがちになり、登校拒否も月曜日に多いと・・・ そんな月曜日、子供達の一週間は朝自習の時間≪絵本の読み聞かせ≫から始まる。 学校は行きたくないが、絵本が楽しみで学校に行くのよと あるお母様からスーパーでお声をかけて頂いた。社交辞令のお愛想かと思ったが 子供達の手紙を読んで吾は本当に、自分が生きる力を頂いたぞ! 吾が、何かをしてあげているのではなく、吾もまた、子供達から元気を頂いておったのだ。 さて、この後まだまだ続く。ここで晩の買出し! 時刻15時に記す 2-------------------------------------------------------------------------- 続いてこれ 絵本をしっかり聞ける子は、随分と前に読んだ本もしっかり覚えておってな 本の感想なんかも書けるんや。凄いでなぁ。吾なんかすぐに忘れてまうがのう・・・ そいで、お話は聞くのもしゃべるのも大好きな男の子が書いた手紙(左) 『ゆき女の本をみると、こわくて目をつぶってしまいます』(原文)とあった。 この子は良く相槌のごとく、お話の途中で突っ込みを入れる活発な子やった。 この時は静かだったのは、こういうことか(笑) 吾は読んでるときは子供達の方を向かないようにしてるんや。 どんな顔して聞いてるか見たいのは山々やが、読み手が余計なアクションをすると 主役の絵本の邪魔になる。また恥ずかしがり屋の子は、前を向くのも恥ずかしい。 読み手と目が合うのも恥ずかしい。見入ってることを見られることが恥ずかしい子もいるんや。 だから読んでる最中は、滅多なことでは子供達を見ない。 だから、こうやってお話に入り込んでたんだと言うのが、これまた微笑ましく嬉しい。 そいで右の手紙を書いてくれた子。 よーっく聞いてたなぁ・・・本の感想もたくさん書いてくれよった。 取って置きの決め言葉 『こんどはとしょかんでかりて自分で読もう』 そう、これは教育的観点・学校側の狙いでもあった。 そいでも聞き手のレベルは様々や。聞ける子は読める子でもある。 各々の発達に合わせて少しでも本好きになってくれたら、心の発達においてはプラスになる。 その種まきは成功し、着実に芽が育ってることが、これまた嬉しいのう。 3-------------------------------------------------------------------------- お次はこれ 【読んでよ聞いてよ】の一号目【素直な気持と反省する心】で書いたが 吾は一度だけ2年1組のみんなを猛烈に叱ったことがあった。 毎年、少々の注意は入れておる。 だが、今年の2年1組は元気過ぎてな、注意だけでは足りん状態となった。 吾は子供達と真剣に向き合った。この時は、しっかと子供達一人一人の目を見てな。 そのことが記憶に残ってる女の子がいたんや。 『みんながうるさいときは、おこって「しずかにしないとやめちゃうよ」 とおしえてくれてありがとう』(原文) クラスでも優等生的なポジションの彼女は、あくたれっ子を母親的視線で 溜息混じりにあきれてるって感じの冷静モードで、一番後ろから傍観してるって感じだった。 絵本は果たして楽しめていたんやろかの?『忘れません』と最後に書いてあった。 大人の毅然とした示すべき態度を、こんな低学年のうちからしっかりと見据えてるんやで。 腑抜けた大人ども、ちゃらんぽらんな教師よ、子供を舐めてちゃいかんぜよ! そして右の子。まさに吾にどえらく怒られた当人の一人や。 『ぼくは月曜日がいちばんたのしいじかんです。ぼくは(弥々)とはなれてさびしいです。 今度来る1年生の人にがんばってよんでください』(原文) 吾だってさびしいがなぁ・・・こいつらに静かに聞かれると、これまた気味悪いもんやったぞ! 我慢させてないかってな?でも、集団のルールと言うのは大人達がしっかり示さねばの。 それがきちんと伝わったことが、この文面から感じられ、これまた嬉しいのう。 こいつの手紙の文頭 『しごとでたいへんなのに、きてくれてありがとう』 から始まってるんやで。 母様が仕事で忙しく、まさに休日寂しく過ごしてる子なんや。 だからかまって欲しくてあくたれをする。少々のことは多めに見てきた子や。 でもな、これが本音やろ。忙しい母の愛を一番欲しがってるんや。我慢してるんや。 だからこそ書けるこの文頭。吾にまで、こんな小さな子が気遣いをするんや。 なんていじらしく、いとおしいんだ!あくたれっ子を心から抱きしめて欲しい。 4-------------------------------------------------------------------------- そしてこれ 『毎日、毎日いそがしいのに、わたしたちのために、いそがしいのに、どうもありがとうございました』(原文) まいったなぁ・・・これには・・・ 仕事着で行ったのが、化粧をして行ったのが失敗やった! 過去日記【傍線2から下】にも書いたが、何度か仕事着で読みボラに行ったことがあったんよね。 吾にしてみれば、こういう時こそ急いでる素振りを見せず 延長する勢いで大事に読んでいたつもりやが・・・(手抜きは子供に簡単に見破られるからな) 仕事を持って忙しい母様が多くなっているせいか、子供は敏感に反応するんやな。 『忙しいのに来てくれて・・・』 と多くの子に書かれてしまった。 子供に申し訳ない思いを抱かせてしまっていたら・・・ちょいとショックやった。 吾は自分の意志で、誰に頼まれることもなく、好きでやらせて頂いておるんやから・・・ この時間が大好きで・・・そしてこの時間が吾にとっても一週間の始まりなんやから・・・ これからの課題やな。吾の中にも、まだどこか驕りの態度が出てるのかもしれん。 5-------------------------------------------------------------------------- 吾とこの読みボラの会は、発足10年になる。 吾は途中から参加で、今年で7年目に突入だ。 会主さんが、あちこちで勉強されておるお陰で、絵本を通じて 吾はほんとに多くのことを教えて頂いた。大事な財産や。 でも、一番の財産は、この子等と向き合い語り合い、共に過ごした時間や。 何にも代えがたい貴重な心の栄養素。これはよう効きまっせ! だから、こういうお仲間がもっともっと増えて欲しい、と思う。 残念ながら吾とこは、年々読みボラに携わる人が減ってんねん。パートに出る母様が増えよってな。 でも読みボラはな、何も母様に限ったことではないねんで。 父様だってええんや。自営業で平日お休みの方やったら、出来るやろ? 土日休みやったら、図書館とか児童館での読みボラだってあるねんで。 吾とこの会、以前は父様がおった。男性の太い声は、迫力ある昔話にはぴったりや! この父様、子供達に大人気やったぞ!残念ながら転勤されてしもうてな・・・ 爺さまだって、婆さまだって、姉さま、兄さまだってええねんで。 みんなが出来る簡単なことなんよ。 必要なのは子供と真剣に向きえる、ひたむきな気持ちだけ。 それさえあれば、誰にだって出来るんや。 興味があったら、是非始めて欲しいのう・・・ボランティアが無理なら まずは身近な誰かの為に・・・ 最後はこれに限る! 『ぼくは(弥々)さんみたいな、本よみの人になりたいです』と来たぞ!殺し文句や! 早速、未来の読みボラ父様、誕生やぁ!!! 未来に期待が持てたところで、10号スペシャル、これにておしまい。 めでたし、めでたし。 本日は2号にわたりのご一読 心から感謝いたしまする(ぺこり) 完:4月4日時刻20時15分 |